マル・アン・ボワ

編集プロダクション「オフィス・ギア」が綴るフランスDiary
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映画

フランスが舞台の映画、この秋公開されるのは

学習院大学で開かれている、社会人向けの講座「さくらアカデミー」で、講師のお手伝いをしてきました。「世界遺産」を軸に、10年以上前から続いている講座です。
今回のメインテーマは「地中海」。
南仏における古代ローマの遺跡について話しましたが、スタジアムの形とか、2000年前に造られ、今に続いているものも多いですね。
「地中海」は本当に深いテーマなので、第二弾があってもよいのでは、と感じました。

http://g-sakura-academy.jp/

配布資料に加えられればと、bunkamuraへ映画のチラシを探しにいったら、フランス関係のものがいっぱい! この秋は、特にアートがらみの作品がとっても充実しています。

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まず昨日初日を迎えた『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』。
昨年世界遺産に登録されたル・コルビュジエの作品群のなかのひとつ、「休暇小屋 Cabanon de Le Corbusier」のすぐ隣にある邸宅「E.1027」が舞台です。
「E.1027」は、女性デザイナー、アイリーン・グレイが設計したものですが、ル・コルビュジエ作と思われていたそう。その訳は? 

http://www.transformer.co.jp/m/lecorbusier.eileen/

予告編をみると、実際のE.1027もロケに使われているような・・・
本当に素敵な場所に建っているので、次の旅先候補に強力オススメです。

E1027

このほか、
パリのロダン美術館全面協力のもと制作された
『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』

http://rodin100.com/

あと、気になっているのが、実写を「油絵化」(!)という
『ゴッホ〜最期の手紙』
予告編のイメージを見ただけでびっくり。
自画像が、ガシェ博士が、動きます!

http://www.gogh-movie.jp/

1週間限定ですが、「ロシュフォールの恋人たち 製作50周年!企画」で上映される
「シネマ・アンシャンテ ジャック・ドゥミ+ミッシェル・ルグラン」を観れば、
大ヒット作『ラ・ラ・ランド』が、ドゥミへのオマージュと感じられることでしょう。

http://www.unitedcinemas.jp/yebisu/index.html

秋のひととき、フランスを舞台にした映画の世界に浸ってみてはいかがでしょう。



日本のイベント情報

『通りすがりのあなた』トークイベント

『半径5メートルの野望』などの著作で知られるはあちゅうさん初の小説『通りすがりのあなた』が発売となり、FBサロンメンバー限定のトークイベントに行ってきました。

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このサロンは、小説PRのために、はあちゅうさんが開設されたもの。
書籍って、実は何かと制約があって、発売前から中身を公開したり宣伝するのが難しいんです。
でもこちらのサロンでは限定で舞台裏を随時紹介、さらに発売前(!)、メンバーにプルーフ(校正刷り)が送られるという特典が。
映画の試写会のように、一般公開前に読んで感想を発信する。
盛り上がってくれば、発売日を楽しみに待つ方もきっと出てくることでしょう。
そんな新しい「本を売る現場」に立ち会いたく、サロンに参加させていただきました。

イベントが行われたのは講談社の一室。夜景がきれいに見える素敵な会場でした。
 
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会場には、一般に公開されることのない、装丁関係の色校正紙も展示されていました。
サロンに参加して感じたのですが、こうしてプロセスを紹介されると、「紙の本」を買いたくなるのですよね。
電子書籍では体験できない、紙の触感とか、色のイメージとか。
五感で味わうことで、本の記憶がより定着するような気がします。

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小説をイメージして、サロンのメンバー、モトコさん https://ameblo.jp/meatmoon/ が作られたテディベアちゃんも会場入り! ピンクのお鼻がとってもかわいい〜

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はあちゅうさん登場。
作品について、一つひとつ丁寧に、込めた思いと背景について、語ってくださいました。
SHOWROOMでの動画配信も同時に進行します。
会場に来られない方も、オンラインで視聴でき、質問もできるというSHOWROOM。
使ったことがなかったので、また世界が広がりました!
700人を超える方々が視聴されていたようですよ。

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はっきりと規定できない、人と人との柔らかな繋がりが描かれた今回の小説は、実体験に基づいているそうです。
とりわけ、「旅」(環境を変えるという意味も含めて)がひとつのキーワードに。
ご自身の世界一周旅で経験された南米などが登場するのですが、フランスを舞台にした小説も読んでみたいですね。

発売1週間ほどで重版が決まったとのニュースも。
本を売ることだけでなく、未来の自分のための記録、経験のリサイクル、多面的な届け方などなど、たくさんのヒント、鍵となる言葉をいただいたイベントでした。

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062207201

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文庫になったはあちゅうさんの著書と新刊の小説『通りすがりのあなた』
「70日間世界一周」の本には、『地球の歩き方』も登場しています!












フランス歳時記

五輪決定!エコに燃えるパリのノーマイカーデー

ノーカーデー凱旋門  

毎月恒例となったシャンゼリゼ大通りの歩行者天国

2024年の夏期五輪はパリで開催されることが正式に決定しました!

招致キャンペーンでは「予算を抑えたエコな大会」を押し出して
ロサンゼルスと開催地を争っていたパリ。
近年のパリのアピールポイントはとにかく「エコEco」なんです。
大気汚染問題が深刻なパリは、ヴェリブVélib'やオートリヴAutolib'といった
都市型シェアリングシステムによるエコ対策が知られています。

さてそんなパリの「ノーカーデーNo Car Day(Journée Sans Voiture)」が
今年も10月1日に実施されます。

Car Free Dayとも呼ばれるこういったイベントは、車両規制をして公共交通を利用してもらうことで、
環境問題について考える日にしようと、いろいろなかたちで世界各都市で開催されています。
パリのノーカーデーは単独開催ですが、今週末の9月16日~22日の期間は
欧州モビリティウィークとして、ヨーロッパ各地で開催されています。
隣国ベルギーはブリュッセル、プラハ(チェコ)、リスボン(ポルトガル)そして
欧州外からも参加可能ということで、日本からは横浜市が参加表明をしているそうです。

2016年のパリのノーカーデーでは平均して20〜35%大気汚染物質が軽減したとのこと。
この成功をきっかけに、毎月第1日曜にシャンゼリゼ大通りで歩行者天国が実施されるようになったのでした。
そして迎える2017年は、歩行者エリアがパリ全域に拡大!

◆2016年の歩行者エリアはパリ中心部に集中
ノーカーデー2016 


◆2017年の歩行者エリアはブーローニュ、ヴァンセンヌを除くパリ全域が対象
ノーカーデー2017


今回はモーター車両を規制しているので、電気自動車も禁止。 
徒歩、自転車、ローラースケート、スケートボードやキックボードに道路が開放されます。
なお、観光バスやタクシーは時速30kmの徐行運転で許可されるようです。 緊急車両も当然対象外。
 
昨年は、歩行者天国といえども自転車がビュンビュン走ってくるので、
歩行者にとってはかえって危険なこともあったようで、くれぐれも注意が必要なようです。
あちこちで大道芸やイベントがあるでしょうから、混雑にまぎれてスリも予想されます。 

とはいっても、やはり車がないと排気ガスも減って、静かになるようです。 
普段は目と鼻の先を車が走るカフェのテラス席も、ずっと過ごしやすくなるでしょう。 

10月1日は普段より2~3割きれいなパリの空の下、優雅にコーヒーを味わえそう!


フランス

パリの水は飲めるの?

 暑いですね〜! 水分、足りていますか?
 というわけで今日は水のお話です。

 東京メトロの駅で、いつの間にか消えてしまったものがあります。それは「冷水機(ペダルを踏むと水が出てくるアレ)」。ミネラルウオーターの普及により利用者が減り、2014年に全廃された、というニュースが少し前にネットで話題となりました。2018年5月までに、蛇口タイプの水飲み場も撤去されるそうです。

 では、ミネラルウオーター先進都市パリではどうでしょう。
 もちろんミネラルウオーターは季節を問わず必需品。値段も1.5リットル100円程度と低くおさえられています。そして、メトロの駅で冷水機を見ることはないので、水道の水を飲むことはないのかな、と思いきや・・・・・・
 意外にも町なかでちらほら見かけるのですね。無料の給水ポイントを。 

 こちら↓が給水ポイントの場所を示したマップ。733箇所もあるんですって!

http://www.eaudeparis.fr/carte-des-fontaines/ 


 たとえばこちら。

 4人の女神が支える屋根から水が落ちてくる給水塔で、19世紀にイギリス人の美術コレクター、リチャード・ウオーレスが寄贈したものです。その名前(フランス語読みでリシャール・ヴァラス)から、「ヴァラス給水塔」と呼ばれています。折しも普仏戦争、パリ・コミューンの内紛により、施設の破壊などで水不足に苦しんでいたパリ市民。まさに恵みの水となったことでしょう。

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 このほかにも、いろんな形の給水塔があり、市民だけでなく、観光客も利用できます。
 ちなみにノートルダム大聖堂前↓にあるのは、2000年に実施されたデザインコンテストで入賞した作品。「2000年の泉」という名前がついています。

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 なんとなんと、ガス入りの水が蛇口から出てくる給水所↓もありますよ。もちろん無料です。

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 2014年には、「グラン・クリュの蛇口を開けましょう」↑と、パリの水を高級ワインにたとえる大胆なキャンペーンを展開したパリ水道局。飲んでもおなかをこわすことはありませんが、くれぐれも「Eau non portable(飲用不可)」と書かれた水を飲まないよう、ご注意を!

フランス A to Z

フランスの切手とマリアンヌ - その2

暑中見舞いの季節になりました。
葉書や手紙を出す習慣がなくなっている人は多いかと思いますが、
美しい記念切手もたくさん出ていますので、
時には“季節の便り”をしたためてみるのも、素敵な時間の過ごし方かもしれません。


さて、フランスのマリアンヌ切手の続きです。

マリアンヌ切手いろいろ〜?
「その1」の話の流れからすると、全部マリアンヌ切手に見えますよね。
実はマリアンヌじゃないものも混ざっています。

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1段目左側の3枚は「虹の女神、イリスIris」。
2段目左から2枚目は「農耕の女神、セレスCérès」。
同じく2段目の右から2枚目は「刈る人Moissonneuse」で、右端は「平和Paix」。
3段目右側3枚は「種を蒔く人Semeuse」なのでした。

フリジア帽Bonnet phrygienらしきものを被った女性が描かれていたら、
すべてマリアンヌ切手かと思ってしまいましたが、
そんなに単純なものではないのですね!
「種を蒔く人」はユーロコインの図柄にもなっています。
その話は、いずれまた。


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2017年5月。新しい大統領が誕生しました。
大統領が変わるごとにデザインが新しくなるというマリアンヌ切手。
新しいデザインの発表が楽しみですね!