マル・アン・ボワ

編集プロダクション「オフィス・ギア」が綴るフランスDiary
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フランス A to Z

フランス国歌『ラ・マルセイエーズ』

今日、7月14日は革命記念日14 Juillet(日本ではパリ祭と呼ばれています)。
フランス各地で軍事パレードや花火があがり、国歌も演奏されます。

フランス国歌『ラ・マルセイエーズLa Marseillaise』をご存知ですか?

実はこの曲、ビートルズの『愛こそはすべてAll You Need Is Love』のイントロで使われているので、耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

5月、マクロン大統領の当選後の演説の最後でも国歌斉唱していました。
胸に手を当ててアメリカのオバマ前大統領のよう?



この『ラ・マルセイエーズ』、なんと歌詞が7番まであるとっても長いもので、
フルコーラスで歌われることはあまりなく、1番と6番が歌われることが多いようです。

「自由Liberté・平等Egalité・友愛Fraternité」をスローガンとするフランスの国歌では
どんなことが歌われているのでしょうか。
1番と6番と繰り返しの歌詞を見てみましょう。

*************************************
<1番>
Allons Enfants de la Patrie,
行こう 祖国の子供たち
 Le jour de gloire est arrivé !
栄光の日は来た!
 Contre nous de la tyrannie,
我々に対して 暴君の
 L'étendard sanglant est levé 
血まみれの旗は揚がった
L'étendard sanglant est levé 
血まみれの旗は揚がった
 Entendez-vous dans les campagnes
聞こえるか 戦場で
 Mugir ces féroces soldats ?
残忍な兵士が咆哮するのを?
 Ils viennent jusque dans vos bras,
彼らは我々の腕の中まで来て
 Égorger vos fils, vos compagnes !
我々の息子や妻の喉をかき切って殺す!

<繰り返し>
Aux armes, citoyens,
武器を持て、市民よ
 Formez vos bataillons
隊列を組め
 Marchons, marchons !
進もう、進もう!
 Qu'un sang impur
汚れた血が
 Abreuve nos sillons !
我々の畑を潤すまで!

<6番>
Amour sacré de la Patrie,
祖国への神聖な愛よ
 Conduis, soutiens nos bras vengeurs 
導き 支えてくれ 我々の復讐の腕を
 Liberté, Liberté chérie,
自由よ いとしい自由の女神よ
 Combats avec tes défenseurs ! 
戦え お前の擁護者とともに!
 Combats avec tes défenseurs ! 
戦え お前の擁護者とともに!
 Sous nos drapeaux, que la victoire
我々の旗の下に 勝利の女神が
 Accoure à tes mâles accents,
駆けつけることを お前の雄々しい声のもとに
 Que tes ennemis expirants
お前の瀕死の敵が
 Voient ton triomphe et notre gloire !
お前の勝利と我々の栄光を見ることを!
*************************************

逐語訳なので読みにくいですが(汗)
少々?過激なような。。。
でもこの曲の生まれた経緯を知ると納得なんです。

この曲が生まれたのは、フランス北東部、ドイツとの国境の町、ストラスブール。

ストラスブール 
絵本のような町並みのストラスブール

1792年4月、フランス革命政府がオーストリアへ宣戦布告し勃発したフランス革命戦争。
この革命戦争の際にストラスブールに駐屯していた将校、
ルージェ・ド・リルRouget de Lisleが4月25〜26日のひと晩で、兵士の士気を鼓舞するための行進曲『ライン軍のための軍歌Chant de guerre pour l’Armée du Rhin』を作りました。
この曲こそ、後の『ラ・マルセイエーズ』なのです。

曲名の『ラ・マルセイエーズ』とは「マルセイユの歌」という意味。
ストラスブール生まれなのになぜマルセイユ…?

マルセイユ 
南仏プロヴァンスの港町マルセイユ。太陽がまぶしい〜

フランス革命下の1792年8月10日
パリ市民と義勇兵がチュイルリー宮殿を襲撃し、
ルイ16世やマリー・アントワネットを捕らえた「チュイルリー宮襲撃事件」。

この事件に参加したマルセイユの義勇兵が歌っていたのが、『ライン軍のための軍歌』だったのです。
その後、歌は広まり、マルセイユの義勇兵が歌っていたことから『ラ・マルセイエーズ(マルセイユの歌)』と名付けられ、1795年7月14日にフランス国歌に制定されました。
(その歌詞ゆえに帝政と王政復古の際には禁止されましたが…)

1830年には作曲家ベルリオーズがオーケストラ用に編曲し、
現在、公式の場で歌われているのはそのベルリオーズバージョンなんだとか。

ちなみに1830年は「フランス7月革命」の起こった年で、
この革命を題材にドラクロワがマリアンヌを描いたのが『民衆を導く自由の女神』だったのです。


パリの凱旋門にも通称『ラ・マルセイエーズ』と呼ばれるレリーフがあります。
凱旋門 

シャンゼリゼ大通りから見た凱旋門の右側の彫刻です。
拡大すると…
凱旋門のラ・マルセイエーズ 
フランソワ・リュードFrançois Rude作の『1792年の義勇軍の出陣Le Départ des Volontaires en 1792』。
フランス革命の義勇兵を表した作品で、兵士たちの上には、フリジア帽を被った自由の女神とも、勝利の女神とも言われる女性が彫られています。
この彫刻が通称『ラ・マルセイエーズ』。6番の歌詞を表しているかのよう。


フランス革命と縁の深い『ラ・マルセイエーズ』。
革命記念日の今日、フランスへ思いを馳せ、聞いてみてはいかがでしょうか?



日本のイベント情報

「美味しいツール・ド・フランス」イベント開催中!

7月1日、世界的に有名な自転車レース「ツール・ド・フランス」がスタートしました。
3週間かけてフランス全土を走り抜くこのレース。日本でも少しずつファンが増えているようですが、より多くの方に親しんでいただければと、オフィシャルサプライヤーを務めている「ルコックスポルティフ」さんと、コース沿線のご当地スイーツを巡る「美味しいツール・ド・フランス」を企画しました。
8日土曜日には、原宿店「ルコックスポルティフ アヴァン原宿」にてトークイベントを開催。ふたりのゲストを迎えて、初めてのMC担当です!

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ゲストは、代々木八幡にある人気レストラン「PATH」の共同オーナー、シェフパティシエである後藤裕一さんと、料理ジャーナリストの並木麻輝子さん。
後藤さんは、ミシュランの3つ星レストラン「トロワグロ」でアジア人初めてのシェフパティシエを務めれた方。現在は代々木八幡にある人気レストラン「PATH」の共同オーナー、シェフパティシエとして活躍されています。ルコックスポルティフアヴァン原宿のストア内にある「エッグスタンド」のメニューを開発されたのも後藤さんです。
トークでは、トロワグロ時代の体験談を中心に。お聞きしたかった「まかない料理」は、予想していた以上に本格的でびっくりです。話題は
広がり、フランス人の「オンオフの切り替えのうまさ」についても。シェフたちも年に5週間のお休みをとるそうです。なんだか夢のようですねー

並木さんは、ヨーロッパ郷土料理・菓子研究家としても幅広く活躍されているジャーナリストです。華奢な体からは想像できないくらいパワフルでアクティブな方。ブラジル取材旅行から帰国されたばかりでしたが、お疲れも見せず、フランスのご当地スイーツについて、具体的なエピソードを交えてお話くださいました。お菓子のひとつひとつに物語があるのですね〜

8日は猛暑日でしたが、予約された20名以外にも足を運んでくださった方もいて、暑いなか、本当にありがとうございました。

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トークイベント終了後は、朝倉めぐみさんのイラストをシルクスクリーンでマルシェバッグにプリントするワークショップが行われました。今回のイベントのために描き下ろしてくださったもので、どこにも売っていない限定品が無料で50名の方に。性別、年齢を問わず、誰にでも似合いそうな優れもののバッグです。

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A3用紙も余裕で入りそうなたっぷりサイズ♪

トークイベントとマルシェバッグのイベントは終了しましたが、まだまだお楽しみは続きます。
まず、後藤シェフがレシピを考案した期間限定スイーツ「パリブレストサンデー」は、30日までエッグスタンドで食べられます。
パリ〜ブレスト間で開催された自転車レースにちなんで誕生したお菓子「パリブレスト」を、夏向きにアレンジ。もとはプラリネクリームをリング型のシューではさんだものですが、ソフトクリームを使って涼やかに。塩キャラメルソースとナッツのトッピングが、プラリネクリームの味わいを再現しています。


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リング型のシューが置かれた特製トレーもおしゃれです〜

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 さらに、7月17日まで、ルコックスポルティフアヴァンで商品を2点以上購入された方には、次の4つのご当地スイーツのうちひとつがプレゼントされます。

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原宿あたりにお出かけの際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

http://avant.lecoqsportif-jp.com/tagged/news

日本のイベント情報

表参道で南仏のバカンス気分♪

今週末の東京はフランスのイベントが目白押し!
今日は、南仏のライフスタイルを提案する「ラ・シガール」のポップアップバー&セレクトショップに行ってきました。7月7〜9日の期間限定オープンです。
南仏、サントロペ出身のピエール-ローラン・ケイシーズさんが立ち上げた「ラ・シガール」で扱っているのは、南仏ブランドのオリーブオイルやエスパドリーユなどなど。店内には、ラベンダーの花が飾られ、プロヴァンスの香りに包まれていました。

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トリコロールカラーのクロワッサンをモチーフにしたトート、かわいい!

南仏ということで、「ベネフィック」のハーブティーも。
実は、パリでも売っている店が限られているハーブティーなんです。
手摘みのハーブがひとつひとつ個装されていて、プレゼントにもいいですねー。

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ポップアップバーでは、涼しげなカクテルのほか、氷割りのシャンパンも!

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「ポメリー・ロワイヤル・ブルースカイ」とうい、氷割りのために特別に造られたシャンパンなのだそう。シャンパンに氷入れるなんてもったいない!と思いましたが、飲んだ結果「これはアリ!」。
とても爽やか。デザートに合わせるのもいいそうですよ。
ちなみに、「通常のシャンパンは決して氷割りにしないでくださいね」とのこと。
ぜひこちらのバーでお試しを。

https://www.lacigale.jp

フランス歳時記

砂浜なくてもパリ・プラージュ

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日本列島もとうとう梅雨入りし、夏も間近となってきました。

フランスでは夏といえばバカンス。

バカンスのためにフランス人は仕事をすると言われていますが、

マクロン法による規制緩和でフランス人の働き方とバカンスにも変化があるかもしれませんね。


さて、バカンスに行きたくても行けない、そんなパリジャンのために

「セーヌ河岸に人工ビーチを造って市内でバカンス気分を味わえるようにしよう!」

というなんともフランスらしいイベントがあります。

それが「パリ・プラージュParis Plages」。

プラージュはフランス語で「砂浜」の意味で、本物のビーチのようにヤシの木がそよぎ

子供のための遊び場や霧のシャワーが設置され、屋台やイベントでにぎわいます。


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パラソルを立てて、水着に着替えて本格的に日焼けを楽しむ人もたくさん!(過去の写真です)


2002年の初開催以来、すっかり夏のパリには馴染みのイベントとなっているのですが

春先には「パリ・プラージュが消える!」「今年は開催中止?」といったニュースが

飛び交っていました。

3月28日、パリ議会がLafargeHolcim社から今年は砂を買わないことを決定したのです。


パリ市はこれまで、パリ・プラージュのために同社から大量の砂を購入していましたが、

トランプ政権によるメキシコの壁建設に同社が興味を示していること等に対する抗議として

イダルゴ市長が「今年は砂なし!」と不買宣言。

砂がないのにプラージュ?という疑問からイベント中止、という話に広がったようですが、

公式サイトではすでに2017年版のページも用意され、順次イベント情報がアップされてます。


中止の噂を吹き飛ばすように、今年は期間も開催地も拡大開催。

ラ・ヴィレット貯水池に囲いを浮かべて300人遊泳可能な無料のプールを開くほか、

4月に落成した、河岸道路を緑地化した公園Parc Rives de Seineも会場となるようです。

パリジャンのバカンスへの情熱と、世界情勢に対する心意気を反映した今年のパリ・プラージュ、

ぜひたくさんの人に目撃してほしいです。


パリ・プラージュParis Plages 2017

7月8日〜9月3日開催

パリ市のイベント情報サイト「ク・フェール・ア・パリQue Faire à Paris」

http://quefaire.paris.fr/parisplages



ヨーロッパ

「ヨーロッパ鉄道時刻表」日本語解説版2017夏号発売!

イギリスで出版されている『European Rail Timetable』 の日本語版『ヨーロッパ鉄道時刻表』2017夏号が発売となりました。
ネットで時刻表を簡単に調べられる時代となりましたが、「線」でたどる旅のおともとなってくれるのが時刻表です。
列車がどんなところを通って、どんな町を通過して走るのか、どうせなら景色の良さそうな路線を選んで・・・みたいな楽しみ方も可能ですね。

さて、今号の注目ポイントは、まず、7月に開業するフランスの高速新線(パリ〜レンヌ、パリ〜ボルドー間)の時刻表が載っている点。
レンヌ〜ル・マン間、トゥール〜ボルドー間で高速専用線が新設されたことで、所要時間がパリ〜レンヌ間は2時間10分から約1時間30分、パリ〜ボルドー間は約3時間20分から約2時間!と、大幅に短縮されます。

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実は、前号とくらべて、ほかにも変わった点があります。
左が1月に出した冬ダイヤ号、右が夏ダイヤ号。さて、変わったのはどこでしょう?

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新しいほうが少し薄い? 
はい。正解です。用紙が変わり、  同じページ数なのに7ミリほど薄くなりました。
しかも裏写りなし!

さらに、紙を変えたことで、想定外の変化が・・・・・・

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軽くて柔らかい紙のおかげで、564ページもある時刻表を、こんなふうに丸めて持ち歩けるようになりました。

持つとしなる感じ、ふわふわ感、たとえるなら・・・・「羽二重餅!」「癒される〜」という声も!

前身となる『Thomas Cook European Timetable』の時代からずっと、日本語版の編集を担当していますが、この「触感」は初めて。
ぜひ書店で手にとって、触って、お確かめくださいね。

http://bit.ly/1gIKn94