マル・アン・ボワ

編集プロダクション「オフィス・ギア」が綴るフランスDiary
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フランス歳時記

五輪決定!エコに燃えるパリのノーカーデー

ノーカーデー凱旋門  

毎月恒例となったシャンゼリゼ大通りの歩行者天国

2024年の夏期五輪はパリで開催されることが正式に決定しました!

招致キャンペーンでは「予算を抑えたエコな大会」を押し出して
ロサンゼルスと開催地を争っていたパリ。
近年のパリのアピールポイントはとにかく「エコEco」なんです。
大気汚染問題が深刻なパリは、ヴェリブVélib'やオートリヴAutolib'といった
都市型シェアリングシステムによるエコ対策が知られています。

さてそんなパリの「ノーカーデーNo Car Day(Journée Sans Voiture)」が
今年も10月1日に実施されます。

Car Free Dayとも呼ばれるこういったイベントは、車両規制をして公共交通を利用してもらうことで、
環境問題について考える日にしようと、いろいろなかたちで世界各都市で開催されています。
パリのノーカーデーは単独開催ですが、今週末の9月16日~22日の期間は
欧州モビリティウィークとして、ヨーロッパ各地で開催されています。
隣国ベルギーはブリュッセル、プラハ(チェコ)、リスボン(ポルトガル)そして
欧州外からも参加可能ということで、日本からは横浜市が参加表明をしているそうです。

2016年のパリのノーカーデーでは平均して20〜35%大気汚染物質が軽減したとのこと。
この成功をきっかけに、毎月第1日曜にシャンゼリゼ大通りで歩行者天国が実施されるようになったのでした。
そして迎える2017年は、歩行者エリアがパリ全域に拡大!

◆2016年の歩行者エリアはパリ中心部に集中
ノーカーデー2016 


◆2017年の歩行者エリアはブーローニュ、ヴァンセンヌを除くパリ全域が対象
ノーカーデー2017


今回はモーター車両を規制しているので、電気自動車も禁止。 
徒歩、自転車、ローラースケート、スケートボードやキックボードに道路が開放されます。
なお、観光バスやタクシーは時速30kmの徐行運転で許可されるようです。 緊急車両も当然対象外。
 
昨年は、歩行者天国といえども自転車がビュンビュン走ってくるので、
歩行者にとってはかえって危険なこともあったようで、くれぐれも注意が必要なようです。
あちこちで大道芸やイベントがあるでしょうから、混雑にまぎれてスリも予想されます。 

とはいっても、やはり車がないと排気ガスも減って、静かになるようです。 
普段は目と鼻の先を車が走るカフェのテラス席も、ずっと過ごしやすくなるでしょう。 

10月1日は普段より2~3割きれいなパリの空の下、優雅にコーヒーを味わえそう!


フランス

パリの水は飲めるの?

 暑いですね〜! 水分、足りていますか?
 というわけで今日は水のお話です。

 東京メトロの駅で、いつの間にか消えてしまったものがあります。それは「冷水機(ペダルを踏むと水が出てくるアレ)」。ミネラルウオーターの普及により利用者が減り、2014年に全廃された、というニュースが少し前にネットで話題となりました。2018年5月までに、蛇口タイプの水飲み場も撤去されるそうです。

 では、ミネラルウオーター先進都市パリではどうでしょう。
 もちろんミネラルウオーターは季節を問わず必需品。値段も1.5リットル100円程度と低くおさえられています。そして、メトロの駅で冷水機を見ることはないので、水道の水を飲むことはないのかな、と思いきや・・・・・・
 意外にも町なかでちらほら見かけるのですね。無料の給水ポイントを。 

 こちら↓が給水ポイントの場所を示したマップ。733箇所もあるんですって!

http://www.eaudeparis.fr/carte-des-fontaines/ 


 たとえばこちら。

 4人の女神が支える屋根から水が落ちてくる給水塔で、19世紀にイギリス人の美術コレクター、リチャード・ウオーレスが寄贈したものです。その名前(フランス語読みでリシャール・ヴァラス)から、「ヴァラス給水塔」と呼ばれています。折しも普仏戦争、パリ・コミューンの内紛により、施設の破壊などで水不足に苦しんでいたパリ市民。まさに恵みの水となったことでしょう。

                                                 eau01.jpg


 このほかにも、いろんな形の給水塔があり、市民だけでなく、観光客も利用できます。
 ちなみにノートルダム大聖堂前↓にあるのは、2000年に実施されたデザインコンテストで入賞した作品。「2000年の泉」という名前がついています。

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 なんとなんと、ガス入りの水が蛇口から出てくる給水所↓もありますよ。もちろん無料です。

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 2014年には、「グラン・クリュの蛇口を開けましょう」↑と、パリの水を高級ワインにたとえる大胆なキャンペーンを展開したパリ水道局。飲んでもおなかをこわすことはありませんが、くれぐれも「Eau non portable(飲用不可)」と書かれた水を飲まないよう、ご注意を!

フランス A to Z

フランスの切手とマリアンヌ - その2

暑中見舞いの季節になりました。
葉書や手紙を出す習慣がなくなっている人は多いかと思いますが、
美しい記念切手もたくさん出ていますので、
時には“季節の便り”をしたためてみるのも、素敵な時間の過ごし方かもしれません。


さて、フランスのマリアンヌ切手の続きです。

マリアンヌ切手いろいろ〜?
「その1」の話の流れからすると、全部マリアンヌ切手に見えますよね。
実はマリアンヌじゃないものも混ざっています。

切手マリアンヌ05

1段目左側の3枚は「虹の女神、イリスIris」。
2段目左から2枚目は「農耕の女神、セレスCérès」。
同じく2段目の右から2枚目は「刈る人Moissonneuse」で、右端は「平和Paix」。
3段目右側3枚は「種を蒔く人Semeuse」なのでした。

フリジア帽Bonnet phrygienらしきものを被った女性が描かれていたら、
すべてマリアンヌ切手かと思ってしまいましたが、
そんなに単純なものではないのですね!
「種を蒔く人」はユーロコインの図柄にもなっています。
その話は、いずれまた。


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2017年5月。新しい大統領が誕生しました。
大統領が変わるごとにデザインが新しくなるというマリアンヌ切手。
新しいデザインの発表が楽しみですね!

フランス A to Z

フランス国歌『ラ・マルセイエーズ』

今日、7月14日は革命記念日14 Juillet(日本ではパリ祭と呼ばれています)。
フランス各地で軍事パレードや花火があがり、国歌も演奏されます。

フランス国歌『ラ・マルセイエーズLa Marseillaise』をご存知ですか?

実はこの曲、ビートルズの『愛こそはすべてAll You Need Is Love』のイントロで使われているので、耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

5月、マクロン大統領の当選後の演説の最後でも国歌斉唱していました。
胸に手を当ててアメリカのオバマ前大統領のよう?



この『ラ・マルセイエーズ』、なんと歌詞が7番まであるとっても長いもので、
フルコーラスで歌われることはあまりなく、1番と6番が歌われることが多いようです。

「自由Liberté・平等Egalité・友愛Fraternité」をスローガンとするフランスの国歌では
どんなことが歌われているのでしょうか。
1番と6番と繰り返しの歌詞を見てみましょう。

*************************************
<1番>
Allons Enfants de la Patrie,
行こう 祖国の子供たち
 Le jour de gloire est arrivé !
栄光の日は来た!
 Contre nous de la tyrannie,
我々に対して 暴君の
 L'étendard sanglant est levé 
血まみれの旗は揚がった
L'étendard sanglant est levé 
血まみれの旗は揚がった
 Entendez-vous dans les campagnes
聞こえるか 戦場で
 Mugir ces féroces soldats ?
残忍な兵士が咆哮するのを?
 Ils viennent jusque dans vos bras,
彼らは我々の腕の中まで来て
 Égorger vos fils, vos compagnes !
我々の息子や妻の喉をかき切って殺す!

<繰り返し>
Aux armes, citoyens,
武器を持て、市民よ
 Formez vos bataillons
隊列を組め
 Marchons, marchons !
進もう、進もう!
 Qu'un sang impur
汚れた血が
 Abreuve nos sillons !
我々の畑を潤すまで!

<6番>
Amour sacré de la Patrie,
祖国への神聖な愛よ
 Conduis, soutiens nos bras vengeurs 
導き 支えてくれ 我々の復讐の腕を
 Liberté, Liberté chérie,
自由よ いとしい自由の女神よ
 Combats avec tes défenseurs ! 
戦え お前の擁護者とともに!
 Combats avec tes défenseurs ! 
戦え お前の擁護者とともに!
 Sous nos drapeaux, que la victoire
我々の旗の下に 勝利の女神が
 Accoure à tes mâles accents,
駆けつけることを お前の雄々しい声のもとに
 Que tes ennemis expirants
お前の瀕死の敵が
 Voient ton triomphe et notre gloire !
お前の勝利と我々の栄光を見ることを!
*************************************

逐語訳なので読みにくいですが(汗)
少々?過激なような。。。
でもこの曲の生まれた経緯を知ると納得なんです。

この曲が生まれたのは、フランス北東部、ドイツとの国境の町、ストラスブール。

ストラスブール 
絵本のような町並みのストラスブール

1792年4月、フランス革命政府がオーストリアへ宣戦布告し勃発したフランス革命戦争。
この革命戦争の際にストラスブールに駐屯していた将校、
ルージェ・ド・リルRouget de Lisleが4月25〜26日のひと晩で、兵士の士気を鼓舞するための行進曲『ライン軍のための軍歌Chant de guerre pour l’Armée du Rhin』を作りました。
この曲こそ、後の『ラ・マルセイエーズ』なのです。

曲名の『ラ・マルセイエーズ』とは「マルセイユの歌」という意味。
ストラスブール生まれなのになぜマルセイユ…?

マルセイユ 
南仏プロヴァンスの港町マルセイユ。太陽がまぶしい〜

フランス革命下の1792年8月10日
パリ市民と義勇兵がチュイルリー宮殿を襲撃し、
ルイ16世やマリー・アントワネットを捕らえた「チュイルリー宮襲撃事件」。

この事件に参加したマルセイユの義勇兵が歌っていたのが、『ライン軍のための軍歌』だったのです。
その後、歌は広まり、マルセイユの義勇兵が歌っていたことから『ラ・マルセイエーズ(マルセイユの歌)』と名付けられ、1795年7月14日にフランス国歌に制定されました。
(その歌詞ゆえに帝政と王政復古の際には禁止されましたが…)

1830年には作曲家ベルリオーズがオーケストラ用に編曲し、
現在、公式の場で歌われているのはそのベルリオーズバージョンなんだとか。

ちなみに1830年は「フランス7月革命」の起こった年で、
この革命を題材にドラクロワがマリアンヌを描いたのが『民衆を導く自由の女神』だったのです。


パリの凱旋門にも通称『ラ・マルセイエーズ』と呼ばれるレリーフがあります。
凱旋門 

シャンゼリゼ大通りから見た凱旋門の右側の彫刻です。
拡大すると…
凱旋門のラ・マルセイエーズ 
フランソワ・リュードFrançois Rude作の『1792年の義勇軍の出陣Le Départ des Volontaires en 1792』。
フランス革命の義勇兵を表した作品で、兵士たちの上には、フリジア帽を被った自由の女神とも、勝利の女神とも言われる女性が彫られています。
この彫刻が通称『ラ・マルセイエーズ』。6番の歌詞を表しているかのよう。


フランス革命と縁の深い『ラ・マルセイエーズ』。
革命記念日の今日、フランスへ思いを馳せ、聞いてみてはいかがでしょうか?



日本のイベント情報

「美味しいツール・ド・フランス」イベント開催中!

7月1日、世界的に有名な自転車レース「ツール・ド・フランス」がスタートしました。
3週間かけてフランス全土を走り抜くこのレース。日本でも少しずつファンが増えているようですが、より多くの方に親しんでいただければと、オフィシャルサプライヤーを務めている「ルコックスポルティフ」さんと、コース沿線のご当地スイーツを巡る「美味しいツール・ド・フランス」を企画しました。
8日土曜日には、原宿店「ルコックスポルティフ アヴァン原宿」にてトークイベントを開催。ふたりのゲストを迎えて、初めてのMC担当です!

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ゲストは、代々木八幡にある人気レストラン「PATH」の共同オーナー、シェフパティシエである後藤裕一さんと、料理ジャーナリストの並木麻輝子さん。
後藤さんは、ミシュランの3つ星レストラン「トロワグロ」でアジア人初めてのシェフパティシエを務めれた方。現在は代々木八幡にある人気レストラン「PATH」の共同オーナー、シェフパティシエとして活躍されています。ルコックスポルティフアヴァン原宿のストア内にある「エッグスタンド」のメニューを開発されたのも後藤さんです。
トークでは、トロワグロ時代の体験談を中心に。お聞きしたかった「まかない料理」は、予想していた以上に本格的でびっくりです。話題は
広がり、フランス人の「オンオフの切り替えのうまさ」についても。シェフたちも年に5週間のお休みをとるそうです。なんだか夢のようですねー

並木さんは、ヨーロッパ郷土料理・菓子研究家としても幅広く活躍されているジャーナリストです。華奢な体からは想像できないくらいパワフルでアクティブな方。ブラジル取材旅行から帰国されたばかりでしたが、お疲れも見せず、フランスのご当地スイーツについて、具体的なエピソードを交えてお話くださいました。お菓子のひとつひとつに物語があるのですね〜

8日は猛暑日でしたが、予約された20名以外にも足を運んでくださった方もいて、暑いなか、本当にありがとうございました。

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トークイベント終了後は、朝倉めぐみさんのイラストをシルクスクリーンでマルシェバッグにプリントするワークショップが行われました。今回のイベントのために描き下ろしてくださったもので、どこにも売っていない限定品が無料で50名の方に。性別、年齢を問わず、誰にでも似合いそうな優れもののバッグです。

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A3用紙も余裕で入りそうなたっぷりサイズ♪

トークイベントとマルシェバッグのイベントは終了しましたが、まだまだお楽しみは続きます。
まず、後藤シェフがレシピを考案した期間限定スイーツ「パリブレストサンデー」は、30日までエッグスタンドで食べられます。
パリ〜ブレスト間で開催された自転車レースにちなんで誕生したお菓子「パリブレスト」を、夏向きにアレンジ。もとはプラリネクリームをリング型のシューではさんだものですが、ソフトクリームを使って涼やかに。塩キャラメルソースとナッツのトッピングが、プラリネクリームの味わいを再現しています。


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リング型のシューが置かれた特製トレーもおしゃれです〜

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 さらに、7月17日まで、ルコックスポルティフアヴァンで商品を2点以上購入された方には、次の4つのご当地スイーツのうちひとつがプレゼントされます。

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原宿あたりにお出かけの際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

http://avant.lecoqsportif-jp.com/tagged/news